黒澤明監督の映画「影武者」(1980年)などに出演して活躍した俳優、隆大介(りゅう・だいすけ、本名張明男=ちょう・あきお)さんが、11日に頭蓋内出血のため千葉県内の自宅で死去した。64歳。東京都出身。葬儀は20日に近親者で済ませた。お別れの会の予定はない。
所属事務所の代表、川端薫さんによると、隆さんは今月9、10日に主演予定だった作品のプロモーション撮影に参加。12日には打ち合わせがあったが姿を現さず、心配した事務所関係者が13日に自宅を訪問した。小窓は開いていたが、鍵がかかっていたため警察に解錠してもらって部屋に入ったところ、ベッドの上で布団をかけた状態で亡くなっていた隆さんを発見した。
検視の結果、事件性はなく11日夜に頭蓋内出血で死去していたことが判明。11日夕方に知人と電話していた履歴があったという。遺作は映画「信虎」(金子修介監督、秋公開予定)。
隆さんは、1975年に俳優仲代達矢(88)主宰の俳優養成所「無名塾」に1期生として入塾。映画では、80年に出演した「影武者」で織田信長を演じブルーリボン賞新人賞を受賞するなど注目を集めた。黒澤監督の「乱」(85年)のほか、「踊る大捜査線THE MOVIE」(98年)など多数の作品に出演した。
テレビドラマでは、NHK大河ドラマ「峠の群像」(82年)、「翔ぶが如く」(90年)、「軍師官兵衛」(2014年)などに出演。個性派俳優として、舞台を含めて活躍した。
川端さんは「海外の連続ドラマや邦画の出演が決まっていた。本人は仕事にかけていた」と悔やみ、人柄については「約束は必ず守る情熱的な人だった。他人に対して優しく、後輩をかわいがる人だった」としのんだ。天国に旅だった隆さんに向けて「ゆっくり休んでほしい」と呼び掛けた。
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