俳優の辻萬長(つじ・かずなが)さんが18日、腎盂(じんう)がんのため死去した。77歳。佐賀県出身。葬儀・告別式は家族葬で執り行った。23日、所属事務所が発表した。今年7月、かねて腎盂がんを患っていたことを公表。治療に専念するため、出演予定だった来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を降板していた。
訃報を受け、「鎌倉殿の13人」の公式ツイッターは「病気療養のため伊東祐親役でのご出演を辞退された辻萬長さんが逝去されました。所属事務所より公表がありました。数々の大河ドラマをはじめ、長年にわたりNHKドラマに多くご出演いただきました。大先輩の遺された功績に、スタッフ一同、心より敬意を表するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます」と悼んだ。
演劇における遺作は「鎌倉殿の13人」の脚本・三谷幸喜氏(60)が作・演出を手掛けた昨年7月のPARCO劇場「大地」。今月13日に放送されたNHK終戦ドラマ「しかたなかったと言うてはいかんのです」が最後のドラマ出演となった。
「鎌倉殿の13人」は主人公・北条義時(小栗旬)の祖父・伊東祐親役を演じ、大河ドラマ15作目の出演になる予定だった。代役は浅野和之(67)が務める。
※「辻」は一点しんにょう。
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