俳優・窪田正孝(32)が主演するNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜・前8時)に元巨人内野手で独立リーグのBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブス監督の寺内崇幸さん(37)が出演することが20日、分かった。作曲家・古関裕而がモデルの主人公と一緒に夏の甲子園の大会歌「栄冠は君に輝く」を作った作詞家・加賀大介をモデルにした多田良介役。30日放送の第100話に登場する。
加賀は子供の頃に野球をプレーしていた際のケガがもとで右足を切断し野球を断念して作詞の道へ進んだ人物。栃木県内の球場での撮影で、野球経験者を探していたところ、地元チームを率いる寺内さんに白羽の矢が立った。「まさかこういう話が来るとは1%も思わなかった」と“俳優デビュー”に驚きを隠せなかった寺内さんだが、出演が決まり、加賀の生涯を描いた映画「ああ栄冠は君に輝く」を見てイメージをふくらませた。
ドラマでは松葉づえでスタンドから選手のプレーを見守るシーンを撮影。現役時代、何度となくふくらはぎを肉離れするなど、ケガでプレーできない悔しさを味わった寺内さんだが、その時に松葉づえを使用した経験が生きた。「野球が好きだという、この人の気持ちを自分なりに汲(く)めることができたと思います」
寺内さん自身は、栃木工では甲子園出場を果たせなかった。3年夏の栃木大会は3回戦で作新学院に0―1で敗れた。「負けて悔しい気持ちは今でもあります。5打数ノーヒットでエラーも2つして。1本でも打っていたら勝てたなと…」。「栄冠は―」の楽曲については「夏と言えば、あの曲。チームが一つになるし、活力には間違いなくなる曲ですね」と語る。その作詞家という役どころに身を引き締めた。
現役時代は、代打、代走や守備固めなどスーパーサブとしてチームの必要なピースになることに徹した。「現役の時は、先輩たちが試合に出なくても準備を怠らない姿を見て勉強しました」。だからこそ俳優デビューにも自分ができる限りの準備をして臨んだ。今は、監督としてNPBを目指す選手を指導している。「選手たちに『挑戦しろ』と言っているので。自分もいろいろと挑戦しないと…。出演はありがたいですけれど、どう映像で映っているか、楽しみもあるし怖さもある。怖さの方が大きいですね」と話している。
◆寺内 崇幸(てらうち・たかゆき)1983年5月27日、栃木県生まれ。37歳。栃木工―JR東日本を経て2006年大学生・社会人ドラフト6巡目で巨人入団。通算670試合、打率2割1分8厘、5本塁打、39打点。13年に中日・ルナの出場辞退に伴い球宴出場。当時の原監督が「セ・リーグを代表するスーパーサブ」と選出した。同年は最多の114試合に出場。18年限りで引退。19年にBC栃木の監督に就任。就任1年目にリーグ優勝を果たした。177センチ、73キロ。右投右打。
◆掛布氏も出演
〇…「エール」には、阪神レジェンド・テラーの掛布雅之氏(65)=スポーツ報知評論家=も出演した。6月22日放送回で、窪田演じる古山裕一に「大阪タイガースの歌(六甲おろし)」の作曲を依頼する掛田寅男役で、古山と一緒に「六甲おろし」を熱唱した。古山のモデルになった古関は「巨人軍の歌(闘魂こめて)」も作曲。ドラマでは「闘魂こめて」のエピソードは触れられないが、寺内さんの登場で、元巨人選手の出演も実現した。
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