ハリセンチョップが「大阪名物」として愛された「チャンバラトリオ」の元メンバー、ゆう輝哲也(本名井上哲也=いのうえ・てつや)さんが、4日に敗血症のため亡くなっていたことが、7日までに分かった。79歳。すでに葬儀は近親者だけで終えられた。

ゆう輝さんは近年、長らく糖尿病を患っていることを告白していた。後日に「お別れの会」を予定している。

ゆう輝さんは同志社大を中退し、60年に東映へ入り、故高倉健さんの付き人も務めた。その後、68年に「チャンバラトリオ」に加入し「結城哲也」を名乗った。同トリオは、頭(かしら)の南方英二さん、リーダー山根伸介さん(ともに故人)らと、剣劇風コントを演じて人気を得て、ハリセンをたたいてつっこむ芸風を確立。「ハリセンチョップ」で一世を風靡(ふうび)した。

ゆう輝さんは同トリオを83年に脱退。90年に復帰も、94年には再びトリオを離れた。以後は「極道の妻たち」に出演するなど、こわもての風貌を生かして、俳優として活躍。人気シリーズ「難波金融伝・ミナミの帝王」には、沢木の親分役で出演していた。

「チャンバラトリオ」は、リーダーだった山根さんが、15年5月に自身の引退会見を行い、席上でトリオの解散を宣言。その際には、ゆう輝さんも駆けつけていた。