撮影所の大部屋女優となった千代を助け、励ましてきた小暮。実は大女優・高城百合子(井川遥)に惚れていて、千代が生まれて初めて抱いた恋心には気づかず(?)。カメラの前で千代が小暮への思い吐露した場面で、「いい芝居だった」と言ってしまう写真(映画)バカ。いつか監督をしたいと願って、脚本を執筆してはボツをくらってきた。実家は大きな病院であることが明らかに…。
若葉は「オファーをいただいて台本を読んだ時、『あ、面白い』とシンプルに興味を持ちました。最初に演出の方にお会いしたときに、『今までの“朝ドラ”とは少し違う空気感を作ってほしい』とおっしゃっていてプレッシャーでしたが、気負わず小暮のフラットな空気感みたいなものが、視聴者のみなさんに新鮮に映ればいい
なと思いながら演じました」と、役作りについて語っている。
さらに「小暮はなんか変なヤツなんですよね。かっこよくないし、情けないというか。でも、僕はそれがすごく好きで、小暮の最大の魅力だと思っています。人間らしい人が僕はすごく好きなので、それをどうにか体現できたらいいなと思って演じました。千代ちゃんに対して、表裏のない本音を伝えるのは、千代ちゃんのことをすごく信頼しているからこそだと思います。ここまでピュアに人と接するのは勇気がいると思います。僕自身、目の前にもし小暮がいたら、そんなまっすぐな目で見ないでくれって思うでしょうね(笑)」。
そして、「小暮」という劇中のキャラクターに負けず劣らずの魅力を感じているのが、ヒロイン・千代を演じる杉咲花だ。「現場にいるだけでその場の空気が明るくなります。俳優さんの中には、主役だから明るくしなきゃ!と、どこか無理をしているのが見えてしまい心配になってしまうような方もいますが、杉咲さんにはそういう違和感がありません。あんなにキュートな人がいるんだなと思いました」。
若葉は、『おちょやん』に登場する天海一平(成田凌)のように幼少期の頃から大衆演劇の舞台に立ち、チビ玉三兄弟の一人として活躍。1998年のNHK大河ドラマ『徳川慶喜』では慶喜(本木雅弘)の幼少期(七郎麿)を演じたことがあるほか、近年は映画『葛城事件』や『愛がなんだ』、『生きちゃった』、『AWAKE』、成田凌と共演した映画『くれなずめ』(2021年GW公開予定)など、数多くの映画・ドラマに出演しているが、連続テレビ小説は初出演となる。
「良い作品にするために、誰もが『あきらめずにもう一歩前に出る』という熱意で日々の撮影を積み重ねています」と、コメントに充実感をにじませた若葉。「たった一人でも『あと一歩だけでいいから前に出てみようかな』と思ってもらえたら大成功だと思っています。このドラマのすべてが見どころだと思いますし、物語が『点』ではなく『線』でつながるように描かれているので、視聴者の皆さんが思う見どころが、そのまま見どころなんだと思います。皆さんが好きなシーンを見つけてもらえるとうれしいです」と願っている。
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