今作では過去の名作をそのまま映像化するのではなく、現代的な視点で描いたり、異色の角度から捉えたりすることで、日本文学の持つ面白さを、若者を中心に幅広い世代に伝え、さらには日本のエンターテインメント界の発展、継承に寄与、未来のクリエイター誕生のきっかけにしようという野心的な試み。普段、本を読まない若者にとっても、日本文学の魅力に触れる機会となりそうだ。
映像化されるのは、太宰治『走れメロス』、芥川龍之介『蜘蛛の糸』、宮沢賢治『注文の多い料理店』、夏目漱石『二百十日』、森鴎外『高瀬舟』、小泉八雲『雪女』、江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』、谷崎潤一郎『秘密』、泉鏡花『外科室』、夢野久作『空を飛ぶパラソル』の10作品。
各話の主演を務めるのは、黒田光輝(第1話)、ヴァサイェガ渉(第2話)、田村海琉&小田将聖(第3話)、川?皇輝(第4話)、檜山光成&安嶋秀生(第5話)、深田竜生(第6話)、織山尚大(第7話)、北川拓実(第8話)、元木湧(第9話)、内村颯太(第10話)の12人。
少年忍者は2018年に結成された、総勢22人のグループ。平均年齢16.5歳という若さだが、パフォーマンスに定評があり、次世代のエンターテイメント界を担っていくであろう才能が揃う。今回がドラマ初主演に加え、初出演というメンバーも。彼らのエンターテイナーとしての経歴に大きな一歩を刻むシリーズとなりそうだ。なお、どの作品を誰が演じるのかは、今後発表される。
■第1〜5話キャストコメント
<黒田光輝>(第1話)
映像の仕事が初めてなので、不安はないと言ったらウソになりますが、ワクワクしている自分もいます。しかも、演じる作品が有名な小説です。もう「マジか……」しか言葉が出てきません!小さい頃に原作の物語を知った時は怖い印象だったのですが、今回ドラマの話をいただいて改めて読んでみたら、主人公と自分がリンクしているような気がしました。お芝居は未知数すぎて分からないことばかりですが、分からないなりに壁にぶち当たりながら、良い作品を作っていけたらと思っています。ファンの方にはもちろん、僕のことを知らない人にも見ていただきたいです。
<ヴァサイェガ渉>(第2話)
主演だと聞いた時は、うれしさよりも驚きが大きかったです。怖さを感じたけれど、今から撮影が楽しみです。僕の演じる原作は誰もが知っている作品なので、プレッシャーも大きいですが、それ以上に自信があります!作品の意味や感じたものを、これから自分の中でしっかりと読み解いていきたいと思います。原作を読んだ後、僕は映像で観たくなったので、このドラマを見てくださった方が、今度は本を読みたいと思ってもらえたらうれしいです。普段のライブとは全然違った、ドラマでしか見ることができない僕をたくさん知ってください!
<田村海琉>(第3話)
ドラマに出演できて、しかも主演をやらせていただけることがうれしいという気持ちと、うまくできるのかなという不安がごちゃ混ぜです。それでも、将聖(小田)と一緒なので、ホッとしている自分もいます。将聖とはオーディションも同じ日で、入所した翌日から今日までずっと一緒にいるんです。普段のダンスでもシンメで、ドラマでもシンメというのがうれしいです。一緒にセリフの練習をしたり、意見を出し合って、良い作品を作っていきたいです。原作はちょっと怖い話だけど、面白い描写がたくさんありました。それがこのドラマでどうアレンジされて映像になるのかが楽しみです!
<小田将聖>(第3話)
ドラマの話を聞いた時はすごくうれしくて、今すぐにでも海琉とハイタッチしたい気持ちでいっぱいでした。自分に主演が務まるのかなと不安になったけど、海琉と一緒だから心強い! ひとりだったら、冷や汗が止まらなかったと思います(笑)。原作は、ちょっと怖くて残酷なイメージの話です。小学校低学年の時に国語の授業で習って……ということは誰もが知ってる作品ですね。意識したら緊張してきました。生意気な少年を演じるんですが、ふたりとも生意気ではしゃぎすぎてしまうこともあるので、役との共通点はあるかもしれません。ふたりでお芝居することがまだ想像できないですが、いっぱい練習して良いものを作りたいです。
<川?皇輝>(第4話)
少年忍者のメンバーでドラマに出演するのは初めてなので、頑張りたいです。ドラマへの出演経験はこれまでに1度あるのですが、その時演じた役は、人を殺めてしまった殺人者で。今回演じるのも快楽殺人鬼で……僕はどこか猟奇的な雰囲気があるんでしょうか(笑)。でも、こんな特殊な役を演じる機会が多い人もそうはいないと思いますし、任せていただけることがうれしくてワクワクしています。この作品では、犯人側の視点で物語が描かれているので、視聴者の皆さんにもスリルを共感していただきたいです。このドラマは1話完結で、演じている少年忍者のメンバーも違うので、全て味が違って楽しい作品だと思います。これを機会に、原作も読んでみて下さい!
<檜山光成>(第5話)
ドラマの出演が決まった時は、びっくりしたのとうれしさが混ざって、よくわからない気持ちになりました。初めてのドラマなので、僕でいいのかなとも思ったのですが、選んでいただいたからには全力を出し切りたいなと思います。安嶋(秀生)と一緒に主演ができるのも心強いです。原作を読んで感じたのは、普通の小説とは少し違うということ。会話文で成り立っているんですが、安嶋とは小学校の時から毎日ほぼ家族のように一緒にいるので、息のあった芝居や、ふたりだからこそ見せられるものがあるんじゃないかなと思っています。原作を読んでからドラマを見てもいいですし、ドラマを見たことがきっかけで原作に興味を持っていただけたらうれしいです。
<安嶋秀生>(第5話)
ドラマに出演するのが初めてなので、最初は「夢なのかな」と思い、しばらくはソワソワして、実感が湧きませんでした。緊張もしているけど、檜山(光成)と二人で主演ということで安心感はあります。最近はいろんな本を読んでいて、人間の多様性について考えていたんです。なので、この物語を読んだときに重なるものがあって不思議な気持ちになりました。檜山とは事務所に入ってから普段も一緒にいる時間が長いので、ふたりならではの関係性がお芝居でも出せたらいいなと思っています。これまでダンスやアクロバットで自分を表現してきたので、演技でどれだけできるのかがわからない分、頑張りたいと思います。新しい僕たちを見てください!
■第6〜10話キャスト・スタッフコメント
<深田竜生>(第6話)
『文豪少年!』というタイトルはすごく難しそうですが、いろんな話が楽しめそうだなと思いました。女装をするシーンがあるのですが、どうなるんだろうと思いつつも楽しみです!幼稚園の頃にドレスを着て遊んでいたのは、この役を演じることになる伏線だったのかもしれません(笑)。演技経験はドラマに一度出演しただけなので、主演というのはプレッシャーですが、メンバーと一緒に頑張りたいと思います。いつもステージでは笑顔で元気な姿を見せていますが、この作品で違う顔を見せたいです。
<織山尚大>(第7話)
本を読むのが好きなので、本を題材にした作品に関わることができてうれしいです。その一方で、見てくださる方にきちんと伝えられるのかなと不安にもなりました。原作はとても難しかったのですが、おばあちゃんに話したら「昔は人を好きになったりすること自体が愚かなことだと考えられていたり、結婚なども親が全部決めていたんだよ」と教えてくれました。今回は現代版にアレンジされるので、ドラマを楽しんでいただけるように僕自身もしっかりと物語を噛み砕いて演じたいと思います。そして、最近は本を読む人自体が少なくなっていると思うので、僕たちのドラマがきっかけとなって、本を読む環境にたくさんの人を連れていきたいです。
<北川拓実>(第8話)
お芝居の経験がないので、最初にお話をいただいた時は「僕に主演ができるのかな」と正直不安に思いました。原作を読んでみると、とても重い内容で、考えさせられることがたくさんありました。誰もが知っている作品だからこそ、演じるのも責任重大です!不安はあるけれど、いつかやりたいと思っていたお芝居の仕事なので、役を大切に演じたいと思います。僕の通った学校では朝読書の時間があったのですが、昔の小説はあまり読んだことがなかったんです。皆さんにも、今回の作品を通して、昔の小説にも興味を持ってもらえたらうれしいです。そして、少年忍者のこともたくさんの人に知ってもらいたいです!
<元木湧>(第9話)
ドラマ主演という大役を、少年忍者に任せてもらっていいのかなと率直に思いました。でも自信はあります!主役という看板を背負って演技をするのが、今からとっても楽しみです。僕が演じる役は、まさかの純愛ストーリーです。無邪気でうっかり者の役ということで、僕のイメージとぴったりなのかもしれません。よく言えば無邪気で、悪く言えば何も考えてないだけなんですけどね。今回のドラマを見て、原作に興味を持ってもらえたらうれしいです!
<内村颯太>(第10話)
主演は初めてで緊張しますが、チャンスをいただいたので頑張りたいと思います!お話を頂いてから原作を読んだら面白かったので、演じるのがさらに楽しみになりました。ただ、頭脳明晰で計算高い役柄なので、それが自分に合うのかなぁという不安はあります。数学は得意なんですけど、計算高さはまったくありません。なので、この役を演じ終わった後には、計算高くなっていたいです(笑)。主人公の行動にはあまり共感できないけれど、それでも演じている間は、なり切って役に入り込みたいと思います。ドラマに出るのが一番の目標だったので、お芝居をしている僕を楽しんで欲しいです。
<井上衛プロデューサー>
芥川、太宰、漱石… 名前は聞いたことがあるけれど、きちんと読んだことは無い、という方が増えているように思います。かくいう自分も、若い頃読んだ作品については、正直、ほとんど覚えていません。でも、この企画を思いつき、「文豪」と呼ばれる方々の小説を読み漁り始めると、そこには、予想以上に豊かで刺激的な世界が広がっていました。エンターテインメントとは何か、ということを考えさせられることの多かったこの一年。改めて、偉大な先人たちの功績を後世に残していくことがいかに大切か、身に沁みて感じています。この企画は、決して派手な大作シリーズではありませんが、単なる短編ドラマ集の枠を超えて、将来、気鋭のクリエイターが生れるきっかけになる可能性を秘めた、実は、とても有意義な挑戦であると考えています。日本のエンターテインメント界の将来を担うジャニーズJr.の皆様と、どのようなものづくりができるか、今、本当にわくわくしています。文豪作品の新解釈ですから、異論、反論は起きるでしょう。でも「文化の継承」「イマジネーションの拡大」という真摯な姿勢を保っている限り、先人たちもお許しくださるものと信じています。
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