Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』シーズン2で、新たなヒロインに抜てきされた女優・恒松祐里。山田孝之演じる村西とおるの運命を変える女性として、見事な存在感を発揮している。出演中のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』とはまったく違う表情を披露する作品でもあり、「ラッキーナンバーは22」と微笑む22歳の彼女が今、大きな飛躍のときを迎えている。「脱ぐことに対して、抵抗はなかった」という恒松だが、アダルトな世界を描く物語に飛び込む上では「たくさん悩んだ」とも。一歩踏み出せた理由や、オーディションに落ち続けた過去。『全裸監督』の出演を機に起きた、変化までを明かした。
2019年8月に全世界独占配信されるや否や、キャスト陣の渾身の熱演と痛快なストーリーで一大旋風を巻き起こした『全裸監督』。シーズン2では、バブルが崩壊する1990年台代を舞台に、アダルトビデオ界の頂点に立った村西の次なる冒険と転落を描き出す。
恒松が演じたのは、のちに村西と結婚した実在の女優、乃木真梨子役。オファーが舞い込み、恒松は「本当にびっくりしました!」と驚きを隠せなかったという。「シーズン1を拝見して、みなさんのお芝居の熱量に圧倒されました。またシーズン2の仮の台本もいただき、乃木真梨子というキャラクターは、とても愛に満ちた女性だと感じました。これは演じてみたいなと思った」と強烈に惹かれたと振り返る。
しかし大胆なラブシーンも伴う役柄となり、不安も覚えた。恒松は、まず両親に相談をしたそう。「実はこれまでも、そういったシーンがある作品に出演するかもしれないという機会が何度かあって。そのたびに必ず両親に相談しています。私の両親はとても芸術に理解があって、いつも『いいと思う』と賛成してくれる。今回は『「全裸監督」だなんて、とても大きな作品だね。いいと思うよ』と言ってくれました」と背中を押してくれた両親に感謝しきり。
さらに「あとは、自分の内面の悩み」と切り出しながら、「脱ぐことに関しては、抵抗がなかった」とキッパリ。「でも、もし今後の人生で私が誰かと結婚して、家族ができたとして。この作品に出たことで、子どもが何か言われないか……など、いろいろと考えてしまって。苦しくなったりもしました」と葛藤しつつ、「コロナ禍で、明日なにが起こるかもわからないという状況にあって、やはり自分の人生において後悔はしたくないと思った。すてきな作品をいただいて、やってみたいと思った役がそこにある。それだったら、挑戦してみよう! と決断をしました」と真っ直ぐな瞳を見せる。
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