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町田啓太、共演者に助けられた過去の経験明かす「俺はこんな俳優になれるのだろうか」<「嘘から始まる恋」インタビュー> - モデルプレス

俳優の町田啓太(まちだ・けいた/30)が、27日よる11時より放送される日本テレビ系スペシャルドラマ「嘘から始まる恋」に出演する。2020年、ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京系)をきっかけに一躍話題となり、2021年は大河ドラマの出演や連ドラ初主演を飾るなど、彼の勢いはますます加速するばかり。今回は、どんな役も魅力的に見せる町田が、演技に込める想いや新人時代の秘話を明かしてくれた。

スペシャルドラマ「嘘から始まる恋」

「嘘から始まる恋」キービジュアル(C)日本テレビ
「嘘から始まる恋」キービジュアル(C)日本テレビ
1月に放送された「アプリで恋する20の条件」(同局系)で主演を演じた本田翼と新城毅彦監督が再タッグを組んだ同作は、「嘘」で恋を信じられなくなった女と自分に「嘘」をつかないと恋を始められない男の恋愛模様を明るく描いた新感覚ラブコメディー。今回、本田演じる主人公・葛西莉子の恋の相手である鴨下淳之介役に町田が抜擢され、そのほかにも山本舞香・神尾楓珠ら注目のキャストが集結している。

ナンパをきっかけに出会った4人が、オンライン人狼ゲームに参加して再会を果たす…というところから物語は展開。大手商社勤務の淳之介は、ルックスはいいが上から目線で口が悪くナルシシストという一面も持っている。

町田啓太、淳之介と同じ葛藤を抱えた過去

町田啓太(C)日本テレビ
町田啓太(C)日本テレビ
― 今作への出演が決まった時の感想を教えて下さい。

町田:スペシャルドラマということで、楽しい作品に出来れば良いなという思いで参加させていただきました。ラブコメディーは「見やすく作る」という点ですごく技量が必要なことだと思いますので、今回挑戦する機会をいただけて本当にありがたく思っています。

― 今回演じる役柄の印象はいかがですか?

町田:とある秘密を抱えていたり、自分自身の中にあるコンプレックスと常に対峙しているようなキャラクターでもあります。それが本田さん演じる莉子と出会った時にどう変化していくのか、そこにかなり面白味が出てくると思うので、そういう部分も期待して観ていただきたいです。

― 淳之介は口が悪いナルシシストという一面もあるとのことですが、役作りで意識したことはありますか?

町田:淳之介がどうしてこういう人間になってしまったのか、なぜ隠し事があるのかという部分が、ストーリーの中ですごく重要なポイントになるので、そこを大事にしています。彼は見た目や周りの視線、評価をすごく気にする人間だからこそ、悪気は全く無いのに口が悪い部分やナルシシストな一面が出てしまっているんです。僕もそこを意識しながら演じようと思いました。

― ご自身とキャラクターの共通点はありましたか?

町田:今はだいぶ無くなってきましたが、僕自身も以前は周りからどう思われているのか、どう見られているのかすごく気にしてしまったことがありました。淳之介は「本来の自分でありたい」と思いながら、それが出来ずに色々なところを嘘で固めている人なので、そこは僕の中にあるものをちょっと極端にして寄せていけたら良いなと思っています。

― 共演者の方々の印象はいかかですか?

町田:本田さんと山本さんは初めてなので、楽しくお芝居できるようにコミュニケーションを取らせていただけたら良いなと思っています。神尾さんは別の作品でご一緒したことがあるんですが、共演したのはわずか1シーンで、お話も出来ずに視線を合わせただけだったんです(笑)。まだどのような方なのか分からないので、今回の共演がすごく楽しみですね。

仲間由紀恵を尊敬「俺はこんな俳優になれるのだろうか」

― 今作のほかにも、様々なジャンルの作品で活躍されていますが、演技プランはどのようなところからヒントをもらっているのでしょうか?

町田:作風や監督さん、スタッフさんによって大きく色が変わるので、最初に自分に出来ることは色々な可能性を探っておくことで、それを現場に持って行って構築するようにしています。1人では完成できないものですし、自分自身だけで決めてしまうと僕は頭でっかちになってしまうこともあるので、あまり決め込まないようにしています。

― 現場で実際に共演者さんや監督さんとお話されながら決めていくことが多いのでしょうか?

町田:もちろん会話もしますが、お芝居を実際にやってみて決めることもあります。ですが、お芝居の対話だけにならないように、現場の空気感も大事にしたり…。作品によって臨機応変に変えています。

― これまで共演した方の中で、刺激を受けた俳優さんはいらっしゃいますか?

町田:僕が俳優を始めたての時、ドラマ「美女と男子」(NHK/2015年)で共演した仲間由紀恵さんにたくさん助けていただいたので、とても尊敬しています。半年間に渡る過酷な撮影スケジュールだったのですが、その時、僕はまだ楽屋がなかったんです。ずっと待機場所で過ごして、そこでちょっと仮眠をとったりしていて。そしたら仲間さんがそれに気付いてくださって、どうやらスタッフさんに伝えてくださったみたいで、そこから楽屋が出来たんです。その後も、僕が減量していることを知ったら魚肉ソーセージを差し入れしてくださったり、気遣いが素晴らしくて「俺はこんな俳優になれるのだろうか」と思いながらやっていました。それは今でもすごく印象に残っています。

町田啓太の可愛らしい“嘘”

町田啓太(C)日本テレビ
町田啓太(C)日本テレビ
― では、ドラマタイトルにちなんで、町田さんがこれまでに思わずついてしまった“嘘”があれば教えて下さい。

町田:それはいっぱいありますね(笑)!最近だと、現場でお弁当をいただく時に、量が足りなかった時があったんです。「ちょっと足りなかったな…」と1人で呟いたら、大先輩の方が「自分の分も食べていいよ」と言ってくださって。ありがたくいただいたら、次の日からも「あげるよ!お腹空いてるでしょ」とお弁当をくださったんですよ。結構お腹いっぱいだったのに「はい!空いてます!」と嘘をついて、すごく苦しみながら食べました(笑)。しょうもない嘘ですみません…(笑)。

― ドラマでは「オンライン人狼ゲーム」も1つの鍵になりますが、町田さんはプライベートでどなたかとオンラインで交流したりすることはありますか?

町田:オンライン飲み会が流行していた時は、先輩が誘ってくださって1度だけ気が知れた数人でやりました。仕事ではリモートでイベントに出演させていただいたりしましたが、プライベートではあまり経験がないのでオンライン人狼ゲームはすごく新鮮に感じています。

― おうち時間は何をして過ごされていたんですか?

町田:すっごく自粛していました(笑)。もうドラマ・映画が友達で、本読んだり、漫画読んだり、もう観るか読むか聞くか…という感じでした。1日中、ここぞとばかりに色々な作品を観ていました。

― ご覧になった作品から演技のヒントをもらうこともあるのでしょうか?

町田:もちろんあります!ですが、もともと鑑賞することが好きなので、「勉強しよう」と思って観始めても結局視聴者として見入ってしまって、あとでお芝居の参考にしようとしても思い出せないことも…。自分にとって何かしらの糧にはなっていると思いますが、どう結果に出ているかは分からない部分があります(笑)。

― 最後に「嘘から始まる恋」の見どころを教えて下さい。

町田:どの年代の方でもほっこりと笑えるラブコメディーになっていると思いますし、楽しんでいただける作品に出来るよう僕も頑張ります。また、Huluのオリジナルストーリーも組み込まれて、より一層面白くなっていますので、ぜひ両方合わせて観ていただけたら嬉しいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

町田啓太(まちだ・けいた)プロフィール

1990年7月4日生まれ。2010年「第3回劇団EXILEオーディション」に合格し、同年12月、舞台「ろくでなしBLUES」で俳優デビュー。2014年放送のNHK連続テレビ小説「花子とアン」で注目を浴び、ドラマ「中学聖日記」(TBS系/2018年)、「ギルティ~この恋は罪ですか?~」(読売テレビ・日本テレビ系/2020年)、映画「前田建設ファンタジー営業部」(2020年)、「今際の国のアリス」(Netflix)などに出演。

また、ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京系/2020年)では海外からも熱狂的な支持を獲得し、「第106回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」最優秀助演男優賞を受賞。その後も、大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜/NHK総合よる8時~、BSプレミアム・BS4Kよる6時~)の出演や、「西荻窪 三ツ星洋酒堂」(MBS系/2021年)で連続ドラマ初主演を務めるなど、様々な作品で活躍している。またテレビ東京とめちゃコミックのコンテスト「僕を主人公にした漫画を描いてください!それをさらにドラマ化もしちゃいます!!」の主演・審査員を務める。

「嘘から始まる恋」あらすじ

10年付き合った彼氏に嘘をつかれ婚約破棄をされた葛西莉子(本田)は、自分を幸せにしてくれる人を見つけるために、青森から東京へとやって来る。カリスマショップ店員の従姉妹、篠原友里(山本)宅へ転がり込み、出会いのために銀座のナンパスポットに連れてきてもらい、ナンパの指南を仰ぐ。

そんな2人に言い寄ってきたのは、子犬系男子・泉晴彦(神尾)だった。「すみません、3分だけいいですか?僕の先輩が声をかけてこいってうるさくて…」言葉巧みに近づいてきた晴彦に連れられて行くと、そこにいたのが、大手商社勤務で自らを都会の男と語る・鴨下淳之介(町田)だった。

しばらくして、すっかり飲み過ぎてしまった莉子は、青森弁でクダを巻き、別れた元カレの愚痴を淳之介にぶつけていた。友里と晴彦が姿を消したことに気づいた淳之介と莉子は、「ハズレ押し付けやがって、あいつ…」「はぁ!?誰がハズレよ」と言い合いに。友里も翌朝、晴彦が実はフリーターで、大手商社の後輩と嘘をついたことを知る。

ナンパで最悪の出会いをしてしまった莉子と友里は、新しい出会いを求め「オンライン人狼ゲーム」に参加する。しかし、そこに現れたのは、またしても、淳之介と晴彦だった…。

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