米パラマウント・ピクチャーズは、準備中の『トランスフォーマー』シリーズ新作実写映画の原題が『Transformers: Rise of the Beasts』であることを、2021年6月22日(現地時間)のバーチャルイベントで発表した。日本版タイトルが『トランスフォーマー/ビースト覚醒』になることも明らかにされている。
舞台は1994年で、『バンブルビー』(2018)とマイケル・ベイ監督版シリーズの中間ということになる。中心キャラクターはブルックリン出身で、物語はニューヨークとマチュピチュを往来することになるという。
副題から示唆されているように、本作では『ビーストウォーズ』シリーズと関連する内容になるようだ。『ビーストウォーズ』は日本でも「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」(1997-1998)などのCGアニメが親しまれた、動物や恐竜、昆虫がトランスフォームする人気シリーズ。
『トランスフォーマー』映画シリーズでは、これまでオートボットとディセプティコンの陣営が戦ったが、『ビースト覚醒』ではMaximals、Predacons、そしてTerrorconsが登場することになるという。Maximalsは日本語でのサイバトロン、Predaconsはデストロン(またはプレダコンズ)で、Terrorconsはテラートロン (「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010」)だ。「サイバトロン」「デストロン」の呼称は2007年の実写映画版以降、海外版の「オートボット」「ディセプティコン」に統一されていた。
海外メディアの記録によると、『ビーストウォーズ』の神話が描かれることについて、本作で監督を務めるスティーブン・ケイプル・Jr.は「時空を超えて旅をした先史時代の動物たちを地球上で見つける」内容になるとイベントで説明。ライノックス、そしてコンボイ(Optimus Primal)のほか、ライノックス、ミラージュ、ナイトバードも登場するという。
メイン・ヴィランとなるのは、スカージ。破壊大帝ガルバトロンの親衛隊スウィープスのリーダーだが、これを伝える海外メディアは「テラートロンのリーダー」と記している。シリーズの中では、「悪のコンボイ」としても登場する。
また、オプティマス・プライムやバンブルビー、アーシーといったこれまでのキャラクターも登場。オプティマス・プライムはG1デザインを尊重したものとなり、本国版声優にはピーター・カレンが続投。オプティマスのキャラクター性をより深く掘り下げ、なぜ彼が人類のために戦うことになったかを明かすという。
『ビーストウォーズ』の実写化企画は以前から判明していたものだ。『トランスフォーマー』シリーズのプロデューサー、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラは、2019年3月の時点で企画の事実をTHE RIVERに認めていた。
この作品は、監督を『クリード 炎の宿敵』(2018)のスティーブン・ケイプル・Jr.が務め、脚本は『キング・アーサー』(2017)やドラマ「オビ=ワン・ケノービ」のジョビー・ハルロド。2020年1月には2つの企画が進められていると報じられており、今作とは別に脚本家ジェームズ・ヴァンダービルトが進めていた物語が『ビーストウォーズ』原案のものになるとされていたが、その後企画に手が加わり、統合するような形になっとものと考えられる。
ボナヴェンチュラが語ったところによれば、比較的小規模な物語だった『バンブルビー』とは違い、本作は「(マイケル・)ベイ映画の伝統の中で、スペクタクルな物語」になるという。主演のアンソニー・ラモスはこの作品について「まったく違うものになる」「『トランスフォーマー』はトランスフォームしているんです!」と話していたが、シリーズはまさに新展開を迎えることになりそうだ。
『トランスフォーマー/ビースト覚醒』米公開は2022年6月24日予定。日本公開は2022年と告知されている。
Source:Deadline,ScreenRant(1,2,3,4),Collider,Variety,Slashfilm
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