伊藤沙莉(26)が14日、都内のシネクイントで行われた主演映画「タイトル、拒絶」(山田佳奈監督)公開記念舞台あいさつで、共演したヒップホップMCの般若(42)との終盤のシーンの中で殴られ「本当に殺されると思った」と笑いながら振り返った。
伊藤は劇中で、デリヘル店に体験入店したものの、行為の段階になっておじけづいて男性客を蹴り飛ばし、ホテルの外に逃げ出した末、デリヘル嬢の世話係になった主人公・カノウ、般若はデリヘル店長の山下を演じた。映画の終盤で、山下がデリヘル嬢らに罵声を浴びせ、カノウが歯向かい、殴られるシーンがある。そのシーンについて、伊藤は「般若さんに本当に殺されると思った。ぶん殴られたので」と苦笑した。ナンバーワンデリヘル嬢マヒルを演じた恒松祐里(22)が「パンチがヒジから入ったよね…」と壮絶なシーンの説明を補足すると、伊藤はカノウと山下とセリフのやりとりを披露。
カノウ 「ぶっ殺すってなんだよ、生き返してみせろよ」
山下「てめぇ~っ!」
。そう説明しながら「般若さんと笑ってた…ツボだった」と続けた。
伊藤は「『俺の沸点ヤバイよね』って般若さんが笑ってて。でも撮影がスタートしたら(般若の)怒りが爆発していたから、そのコントラストが面白かった」と笑った。恒松も「(セリフの)文面だけ見たら面白かったよね」と笑った。
この日、客席は観客で埋まった。伊藤は「なかなか、こんなにギッシリいると…グッとくるものがあります。2年くらい前に撮って、いろいろあって…。(満席の観客を見たことが、なかなかないなんて)悲しい発言になるけれど…ご時世もそうだし、こんなにギッシリなのは見ない」。新型コロナウイルスの感染拡大が進む中、映画館に足を運んでくれた観客に感謝した。
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