本作は高校生限定のSNS「オルタネート」が存在する世界で、インターネットと現実の二つの社会を通して成長していく少年少女を描いた青春群像物語で、「小説新潮」で連載をスタート。連載初回が掲載された『小説新潮 1月号』(12月21日発売)には発売前から予約が殺到、ネット書店を中心に売切れ店が続出したため、発売から4日目となる24日(火)、小社は異例の緊急重版を決定した。1947(昭和22)年9月創刊の「小説新潮」史上において、販売資料が残されている1956(昭和31)年以降、重版の記録はなく、今回は少なくとも過去63年来、初の重版を記録するなど、刊行前から大きな話題を呼んでいた。
そして、発売日直前、11月10日には、加藤本人が企画・出演、King Gnuのアートワーク全てを手掛ける気鋭のクリエイティブレーベルPERIMETRONが映像制作担当したスペシャルPVを配信。業界では類を見ない奇跡のコラボレーションが実現し、大きな話題を集めた。
そして、11月17日の配本日(発売日は11月19日)、いわゆる「フラゲ」日には、数多くの読者が都内の書店に殺到。17日時点で完売する書店も相次ぎ、発売日前から書店から姿を消すという、異例の事態を観測した。勢いはとどまることなく、19日の発売日以降も、全国で完売店が続出し、ツイッター上では「オルタネートいくつか店舗回ったけどどちらも品切れ!」「店員さんに大変人気ですぐに売り切れてしまったんです〜と言われてニヤニヤ。」など、嬉しい悲鳴が止まらなかった。
そして、発売から5日目となる11月24日、小社は1万部の緊急重版を決定しました。
【加藤シゲアキ】(かとう しげあき)
1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続け、2020年3月には初のエッセイ集『できることならスティードで』を刊行。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。
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