落語家の林家こん平さん(はやしや・こんぺい、本名笠井光男=かさい・みつお)が17日午後2時2分に誤嚥(ごえん)性肺炎のため亡くなった。77歳だった。所属の落語協会が21日、発表した。葬儀は近親者のみで19日に執り行ったという。新型コロナウイルスの感染拡大が収束した後に、お別れ会を開くという。

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こん平さんは、新潟県茶沢村出身で、初代林家三平さんに師事。二ツ目時代の1966年(昭41)から日本テレビ系「笑点」に出演。三平さんが80年に54歳の若さで亡くなった後は、林家一門を引っ張った。

ただ、04年8月に声帯を痛めて入院。05年に退院したが、多発性硬化症(MS)を発症していたと公表。「笑点」も休演し、その後、長期のリハビリが続いた。07年6月に監督を務める「らくご卓球クラブ」発足20周年記念パーティーで、2年10カ月ぶりに公の場に姿を見せた。07年9月には「林家三平追善 林家一門会」にトリで登場し、3年ぶりに持ちネタ「チャラーン」を披露していた。

近年では、18年8月22日に都内で行われた、14年から主宰する「都電落語会」4周年を祝う会に出席。席上で「ありがとうございます。しゃべってこなかったけれど、1、2、3、チャラーン」と、おなじみのギャグを披露し「幸せです。だいぶ良くなった。いい気分です」と話していた。