2020年12月25日 19:40 2034
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プロ棋士とコンピュータが対局する電王戦に着想を得た本作。天才棋士に敗れ将棋の道をあきらめた主人公・英一が、将棋AIのプログラミングに新たな夢を見出していくさまが描かれる。将棋ソフト・AWAKEを開発する英一役で吉沢、英一のかつてのライバル・陸役で若葉が出演。英一の人生を変える先輩・磯野に落合、磯野の妹・栞に馬場が扮した。
役作りについて問われた吉沢は「将棋に人生を懸けてきた男なので、指し手だったり、将棋をしているときの姿勢だったりには、こだわりましたね。あとは体重を増やしてみたり。将棋以外何も持っていないんだなっていう印象を付けたかったので」と回想。「普遍的な思いを熱く描いた映画です。僕も完成した作品を観たときにシンプルに泣けた。多くの人に観ていただきたいですね」と願いを込めた。
若葉は「現場では1人だったので、特に印象に残っていることはないですね」と切り出し、吉沢を笑わせる。そして「クリスマスじゃないですか今日! ごりごりの将棋映画だったらお客さんも観に来ない。今日、公開したということにちゃんと青春映画になっているという作り手の覚悟を感じました」と伝える。
司会から「もともと吉沢さんのファンだと聞きました」と振られた落合は「本当にきれいな顔をしているなと」としみじみと語って吉沢を照れさせると「ホテルで同じフロアだったんですが、インスタントラーメンの売り場に吸い込まれていく姿を見たんです。ポチっと押していて、人間なんだなと思いました」と裏話を披露。それを受けた吉沢は「いや! 役作りですよ。今はしていないです」と声を上げ、「役のためにインスタントラーメンとビール2本を寝る前に流し込んでました。次の日体調不良半端ない(笑)」と振り返る。
初日を迎えた感想を尋ねられた山田は「役者さんを褒めてもらうことがこんなにうれしいことなんだなって!」と喜びをにじませ、「吉沢くんが最後にああいう表情をするとは思っていなかった。英一が執着を捨てる物語になりました」と述懐。吉沢は「監督にはプレッシャーを掛けられたなって。『最後の表情はおまかせします』って会うたびに言われたんです。なんなんだこの人は!ってずっと思っていたんですけど」と笑い、「台本を読んだときから、なんとなくイメージはあったので、それを喜んでもらえてよかったですね」と笑みをこぼした。
イベント中盤には本作の物語にちなみ2021年にチャレンジしたいことを登壇者が問われる場面も。馬場は幼少期にバレエを習っていたことに触れ、「高校でやめてしまったんですけど、バレエをやっていれば動きの幅が広がるかなって。チャレンジしたいですね」とコメント。若葉は「できることならチャレンジしたくないですね」とぼやいて会場に笑いを起こし、吉沢は「来年は仕事のないクリスマスを過ごしたいですね……弱いですか? エピソード? これぐらいで許してください」とはにかんだ。
最後に山田は「ずっと映画を撮りたいと思っていたので、夢叶っちゃったなって。ちょっと感動しています」と会場を見渡し、「初日に足を運んでいただいてありがとうございました」と挨拶。続く吉沢は「この映画は、個人的にとても好きな作品です。将棋の世界は勝ち負けがすべてだと思われがちですが、積み重ねやプロセスが大事。挫折をした自分を褒めてあげたくなる映画になったと思います」と胸を張り、「この映画を楽しい作品だと思った方はSNSなどで一緒に盛り上げてくれればうれしいです」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。
「AWAKE」は全国で公開中。
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(c)2019『AWAKE』フィルムパートナーズ
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