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松本人志、M-1漫才論争語る「破るための定義」「消える魔球みたいな話」 - マイナビニュース

お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が、27日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)に出演。審査員を務めた漫才王座決定戦『M-1グランプリ2020』を振り返り、ネット上で巻き起こっている“漫才論争”に言及した。

松本人志

「一番ウケたものが優勝というのが一番分かりやすい」と切り出した松本は、「これに関してはテレビサイズではしゃべれない。1時間くらい俺一人でしゃべらせてほしいんですけど、そんな時間もないので何を語ればいいかな。漫才か、漫才じゃないか?」と問い掛ける。

「漫才の定義は基本的にないんですよ」と断言し、「定義はないんですけど、定義をあえて設けることでその定義を裏切ることが漫才なんですよ。定義をあえて作るんですが、これは破るための定義なんですよ。それでも最終的にはルールはちょっとあるんですよ。小道具を使わないとか」と持論を展開しながら、「あとはヅラをかぶらない。でも、ヅラをかぶらないと言ってもベテランの人でヅラかぶってる人はいるか」と共演者を笑わせた。

この日は同大会で優勝したマヂカルラブリーがゲスト出演。2人を前に松本は、「今回のマヂカルのことで言うと、あまり例えがいいのか分からないですけど、野球の大一番の時にピッチャーが消える魔球を投げたみたいな話なんですよ」と例え、「われわれプロは『すごいな』『ここで魔球を投げてくる』と思うんですけど、にわかプロ野球ファンなんかは『あれは卑怯だ』『あそこで魔球投げるかね』『真剣勝負せえや』みたいな意見が出てくるんですよ。これは一生交わらない。交わらないからこそ、われわれは飯が食えていける」と主張。

マヂカルラブリーが決勝で披露したネタを「面白いのは1本目のネタはフレンチのマナーを破るということで笑いを生んだネタ。2本目は漫才のルールを破るということで笑いを生むというのは面白い」と高く評価する一方、最終決戦で票を投じたのはおいでやすこがだったことから、「結局なんだかんだ言いながら、マヂカル選んでないんで」と打ち明けて再び笑いを誘った。

「本当に難しくて、未だに俺はあれで良かったんかって思ってますよ」と審査員としての苦悩も打ち明けた松本。「2本の総合得点で決めようと思ったんですよ。そしたら、本当にやや、おいでやすの1本目の方が爆発力があったかなと思ったし、どうせ俺がいれると優勝しないやろうなというのもあったので。毎年そうやから」と苦笑し、「ただ、言いたいのは、正統派漫才という書き込みがあって。正統派漫才なんてさ、正直、ベテランの漫才師さんでいまいち爆発力に欠ける人を何とか言わなあかんから言うてるだけやで」と語っていた。

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