俳優の犬飼貴丈(26)が主演を務める映画『彼女は夢で踊る』の舞台挨拶での一幕。
「『鬼滅の刃』だけでなく『エロスの刃』もお願いします!」
先月に劇場公開されて以降、国内興行収入を次々と塗りかえるほどのメガヒットとなった映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。
同時期に公開した他作品の関係者が“鬼滅ブーム”を意識しないわけにはいかない。なかにはブームの影に埋もれてしまう懸念もあるのではないか。映画宣伝会社の担当者はこう話す。
「先日、とある洋画の劇場公開記念生配信イベントを行いました。イベントを締めくくる際にゲストのひとりが『鬼滅もいいけど、〇〇〇〇も観に来てくださいね』と口にしてしまったのです。我々としても本音であり苦笑するしかありませんよ。他作品の宣伝を請け負う身としては、鬼滅一色という状況に思うところはありますよ」(映画宣伝会社の担当者)
当初、劇場版『鬼滅の刃』は7月の公開を予定していた。大作映画の多くが半年から1年と公開予定日が延期されるなか、年内公開は他作品の興行収入に影響を及ぼす脅威となりそうだ。しかし、ある映画プロデューサーはこう話す。
「同じ10月公開の『トロールズ ミュージック★パワー』や、今後公開される子ども向け作品は多少影響が出るかも知れません。ただコロナ禍で映画業界全体が停滞しているなか、単に鬼滅の影響だけで語ることはできません。むしろ今回の“鬼滅ブーム”はメインターゲットの子どもだけでなく、普段映画を観に行かない主婦をはじめ子どもの親世代を巻き込むことに成功しました。『映画館離れ』と言われて久しい今、映画業界に果たした功績を前向きに捉えるべきだと思っています」(映画プロデューサー)
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