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「ファンに申し訳ない」と広瀬八段 名人への挑戦逃す - 朝日新聞デジタル

 26日の第79期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終9回戦で、豊島将之竜王が108手で広瀬章人八段に勝利した。広瀬八段が3敗目を喫した、この瞬間、斎藤慎太郎八段の名人挑戦が決まった。斎藤八段は、仮に最終局で敗れても7勝2敗となるが、6勝3敗となった競争相手の豊島竜王、広瀬八段の成績を上回るためだ。

 終局直後、広瀬八段と豊島竜王は主催紙のインタビューに応じた。主なやりとりは以下の通り。

形勢判断に誤り 広瀬八段

〈広瀬八段〉

――本局、序盤はある程度、予定通り?

「いや。△5三銀型というのは珍しくて。ちょっと、やりたかった形とは違う展開を強いられたので。本譜は、ちょっと作戦負け模様になってしまったかな、と思います」

――中盤は、控室も難しいといった感じの検討だった。▲7四歩と取り込んで、勝負にいったが。

「▲7四歩(の辺りの局面)は、ちょっと悪いと思っていて。どうやったら頑張れるかなという順で、本譜を選んだんですけど、思った以上に大差で(先手が悪くて)、ちょっと取り返しがつかなかったです」

――あの辺りで形勢判断が?

「形勢判断に誤りが、そうですね」

――どう指していれば、というのは?

「ちょっと悪いとは思うんですけど、その中で、あまり良い選択が出来なかった」

――本局に勝っていれば、プレーオフの可能性があったわけで、気合が入っておられたと思うんですが。

「(本局は)あまり見どころの無…

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