2020年11月25日16時12分
「釣りキチ三平」の代表作で知られる漫画家の矢口高雄(やぐち・たかお、本名高橋高雄=たかはし・たかお)さんが20日午後5時46分、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で死去したことが25日、分かった。81歳。秋田県出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻勝美(かつみ)さん。後日しのぶ会を開く予定。
12年間の銀行員生活を経て、漫画家に転身した。1970年「鮎(あゆ)」でプロデビューし、漫画原作者の梶原一騎の提案でペンネームを矢口高雄に。73年「幻の怪蛇バチヘビ」がヒットし、ツチノコブームを起こした。同年連載が始まった「釣りキチ三平」は、魚釣りが大好きな少年が国内外の自然豊かな環境で釣りに挑む物語で、テレビアニメ化や映画化もされた。
74年「幻の怪蛇バチヘビ」「釣りキチ三平」で講談社出版文化賞(児童まんが部門)、76年「マタギ」で日本漫画家協会賞大賞を受賞。95年、秋田県横手市の「横手市増田まんが美術館」の名誉館長に就いた。
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